記憶って、英単語や漢字といった勉強を含めて、「楽しくないもの」「それほど興味のないもの」というのは、なかなか記憶に定着しづらいのではないかと思います。
覚えたはずなのに、時間が経過すると忘れてしまう・・。
ご紹介するのは「エビングハウスの忘却曲線」です。
「エビングハウスの忘却曲線」は、縦軸に「覚えている割合(%)」、横軸に「記憶してからの時間」を取り、プロットしたものです。
記憶してから4時間経過すると半分近くを忘れ、その後は、残りの記憶を少しずつ忘れていきます。幾何級数的な曲線です。覚えた直後4時間に半分も忘れるのは驚きですが、忘れなかった記憶は長く保持されます。
「エビングハウスの忘却曲線」から、試験の前の4時間前に勉強したり、記憶するのがよいという結論が導かれます。
しかし、これは筆者の感覚と合いません。なぜなら、試験の朝に勉強したり、記憶する時間が取れなければ、アウトだからです。やはり、前日に記憶しておきたいと考えます。おそらく、前夜に勉強や記憶ができなければ、焦る気持ちが出てくると思います。
筆者の体験では、一晩眠ると記憶が定着するように思います。再度、朝起きて、記憶したことを見直すと記憶がさらに定着するように感じます。
そして、試験直前の悪あがき、数分でも数十分でもいいので記憶したものを見ておくといいという体験があります。
しかし、「エビングハウスの忘却曲線」の研究成果から、勉強するなら前日の夜よりも、当日の朝の方がいいのです。学生の人や社会人で資格試験を受けるような人は、「エビングハウスの忘却曲線」がワークするのか、試してみて、自分に合った方法を見つけるのがよいかと思います。
また、「エビングハウスの忘却曲線」では、反復して記憶すると、2回目の記憶、3回目の記憶と回を重ねるごとに、忘却曲線が上方へシフトしていきます。
つまり、「覚えている割合(%)」が、記憶の反復回数が多いほど、高まるのです。何度も繰り返して覚えれば忘れないという、誰もが経験している実感と合致する結果です。ただし、あまり長い期間間隔を空けると、忘却曲線は上方へシフトしていかないようです。一か月を超えると、記憶の反復の効果が無くなると報告されています。したがって、記憶の反復の間隔は、長くて一か月、最初は数日、数週間と反復の間隔を伸ばしていくのがいいとされています。簡単に記憶力をアップする方法は、反復することです。記憶力がアップしたら英語もすらすら覚えれます。
また、脳内によい物質プラズマローゲンというものがあります。年齢と共に衰退しますので外部から効率よくプラズマローゲンを取り込むのも記憶力を維持・向上させることができるでしょう。(機能性表示食品として登録されているプラズマローゲンもあります)

